神を畏れ、その命令を守れ。

torahと預言者と諸書は
究極のリカバリーツールだ。
PCの調子が重くなった時には、
システムの復元ツールを使って元に戻すが、
人間も同じだ。

人間は神という偉大なプログラマーによって
造られた、精巧なロボットであり、
不具合もおきるが、神は復元ツールも
ちゃんと作っている。

本来の動作が出来ないときや、重くなった時には
このツールを使えば、出荷時のように真新しい状態に
戻る。

自由意志は存在しない、という証拠は科学者たちによって
積み重ねられているという。

『まだ科学で解けない13の謎』マイケル・ブルックス

もっと面白いのは自由意志どころか
意志すら存在しないかもしれない、という可能性だ。

自由意志はないと主張する研究者たちでさえ、
自由意志はあるとしたほうが、社会にとっては良いと言う。
イーグルマンは法と個人の責任の観点から、
その問題を取り上げている。

（ITスペシャリストの語る芸術から引用）

親鸞は弟子の唯円に、
「これから私の言うことを信じるか？」と尋ね、
唯円は「はい、信じます」と答える。
親鸞はなおも重ねて唯円に「本当か？」と尋ねると、
唯円は「必ず」と誓う。
すると、親鸞は「人を百人殺せ」と唯円に命じた。
だが、唯円は「私の器量では一人も殺せそうにありません」と言う。

親鸞は、「分かったであろう。人は、自分の思うままに、
善いことも悪いことも出来ないのだ」と諭した。

造園の仕事で私の頭を拳で殴った男は、
いつも自分の衝動を抑えられないことを嘆いていた。
善を行うよう造られた者は悪を行おうと思ってもできず、
悪を行うよう造られた者は善を行おうと思ってもできない。
自分の望みとは勝手に行動してしまう。
文明の発達していない土地であっても、人々は助け合い、
獲物を平等に分けあって暮らしていたりするが、
文明の発達した世界では逆に一部の人々が大半の物を
所有し、大勢の人々が貧しいままという状態が続く。

ほぼ日刊イトイ新聞によれば、
親鸞の教えは誤解されるような内容で、
教えを間違って解釈し弟子たちが勝手なことをやりはじめたので、
唯円が『歎異抄』を書いたらしい。
その『歎異抄』も、長いこと
禁書になってしまったらしい。
悪いことをしても救われる、と書いてあるので、
それを名目に悪事を働く輩がでてきたらしい。

「神を畏れ、その命令を守れ。
これが人間にとって全てである。」