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宮崎駿 「iナントカじゃ大切なものは手に入らない」
2010/7/13 19:38
映画監督の宮崎駿さんが、アップルのタブレット型端末iPadにダメ出しをしたとネットで話題になっている。
誰もがiPadで入手できる程度の情報はたいしたものじゃない、というのだ。
宮崎さんのこの発言はスタジオジブリが発行しているフリーマガジン「熱風」(2010年7月発行)の7号に掲載されている。同誌の編集部が宮崎さんにインタビューをし、それを元に宮崎さん自身が新たに書き起こしたものだ。
仕事で使うものは鉛筆と紙で充分
宮崎さんはインタビューでiPadに何の関心も感動も持てない。
と話した。質問者がiPadは欲しい情報が居ながらにして手に入るなど、先進技術や利便性を説明すると、
「あのね、誰でも手に入るものは、たいしたものじゃないという事なんです。
本当に大切なものは、iナントカじゃ手に入らないんです」
と切り捨てた。宮崎さんは仕事で使うものは鉛筆と紙、わずかな絵具があれば充分だという。
宮崎さんはiPadで得られない大切な情報として、「安宅(あたけ)型軍船」を挙げた。欲しい情報はこの軍船の漕座の雰囲気や、漕手の生活や心理状態。こうしたことはiPadを使っても探し出すのは不可能。「安宅型軍船」の情報は、様々な記録から自分で推測するしかないし、大切な情報は自分でその場に出かけていって想像力を注ぎ込んで初めて得られるものだという。
説教臭いのは年寄りの特徴?
iPadをありがたがっている人達は、1960年代に大きなラジカセを買ってどこへ行くのにも誇らしげに持ち歩いた人たちと同じで、新製品を手に入れると得意になるただの消費者だとしている。そして宮崎さんは最後に、
「あなたは消費者になってはいけない。生産するものになりなさい」
という言葉で結んでいる。
ITジャーナリストの佐々木俊尚さんはこの記事についてツイッターで、宮崎さんの今回のインタビューは強烈な内容で、これを掲載した「熱風」編集部は凄い、とし、「あなたは消費者になってはいけない。生産するものになりなさい」の言葉には共鳴したとつぶやいている。一方で、
「iPadが消費しかできないデバイスかどうかは別問題だけどね」
と疑問を投げ掛けた。ネットの掲示板やブログでも相当な話題になっていて、
「一理ある言葉だがiPadで幸福感に浸っている人にわざわざ言わんでもいいこと。説教臭く口にしてしまうのは年寄りの特徴」
「文明の否定ではなく、生きる事が物主体で道具に使われ、あなた方は死んでいますよ!(精神的な意味で)生き返りなさい、と(宮崎さんに)言われているんだよ」
「(アルプスの少女)ハイジ描くためにわざわざスイスの山に登ってヤギの鈴の音を録音していた人だ。言い分も理解できるさ」
などの書き込みが出ている。
http://www.wired.com/dangerroom/2008/12/un-investigates
サイエンス・ファンタジーの題材としては面白いと思う。
でも最近、ジェット機からレーザービームでミサイルを撃ち落とす
映像を見たので、不思議ではないように思える。
核兵器が実際に使われてから60年経っているし、
第二次大戦中には驚くほど科学が進んでいた。
それから考えて見れば核兵器など
もうとっくに古い兵器になっているのかも
知れない。
漫画の題材としては、人々が自分たちでわからないうちに心まで
操られているようなテクノロジーなんかが面白い。
「漫画家は、 3つの武器を持っていなければならない。」 (ジャンルの違う作品を3つ描けなければいけないということ。)
だそうだ。これは初めて聞いた言葉だった。
これができないと漫画家とは言えないかもしれない。
ジャンルの違う作品を3つ描けるかどうか。
やってみる価値はある。
でも手塚治虫の描くスピードはすごく早かったという。
彼の話では「絵は記号のようなものだ。」という
考えがあった。
もし、絵を記号としてとらえているのなら、
早く描くのは可能かもしれない。
考え方を変えてみようと思った。
一つの考え方にとらわれるのではなく、
昨日とは違った考え方を試みてみよう。
だめだったら、他の方法を試すのだ。
プロではないのでいくらでも実験はできる。
「絵は記号と考える。」
そして量産する。
でも被害を受けた人々はたくさんいて、
ネットでググればそれがどれほど残虐で弱者の人々を
苦しめたかわかる。
戦争は絶対起こしてはならない。
という意見を何かで見た。
納得した。
どうりで占いや新興宗教にはまる人がいるわけだ。
儀式をいくらやっても実際的な努力と比べれば、
プラシボー効果程度しかない。
どの分野でも科学的に研究して、実際に結果が出たものだけが、
信用出来る。
でもこれも個人的な感想で、それを信じていて生きがいに
している人々には必要なものなのかもしれない。
先の無謀な戦争も、冷静に国力差や情勢を分析して、
慌てずに対応していればもう少し違った結果になっていたかも知れない。
戦前の世間の空気がマスコミによってというか、
戦争を賛美するマスコミが支持された事によって
悲惨な結果をもたらしたということは検証すべきだろう。
バブル崩壊もだ。
そういった出来事の推移を発端から結果まで科学的に捉えなければ、
儀式で始まり、儀式で終わるという、何時まで経っても科学的思考の
出来ない集団になってしまう。
具体的に言えば、頭脳集団が「この戦争は無謀だ。」と反対しても、
「いや、やってみなければわからない。」と突き進んでしまったように。
東郷平八郎は日露戦争勝利で舞い上がっていた国民に、
「この勝利は薄氷の上を歩くようであった。」と言って、
日本が戦争に進んでいくことに反対していたそうだ。
少し勝てば舞い上がり、負けが続くとぺしゃんこになってしまう。
すぐに熱しすぐに冷める。
ものすごく忙しいが、
一年一年があっという間に過ぎる。
そして何も変わらない。
もうそろそろ考える時ではないのか。
私たち日本人はこのくらいの事では自信を失うべきではないし、
良くなったからといって傲慢になってもいけないと思う。
感情的に悲観したりせず、今の国の現状を冷静に科学的に検証して、
どうすれば国民が幸せになれるか、
国民全体で考える時だ。
長い間、「物質をより多く持った者だけ」が幸せ、といった社会から、
新しい社会に変わるチャンスが到来しているのかも知れない。
こういう事を書くと、自分こそ
「仮想現実と物理世界の現実とを区別できない人」と
言われそうだが。
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既存の考え方、哲学に頼りかからない。
ネットで情報を収集するのが日課。
知らなかった新しい知識を得るのは新鮮な
楽しみ。